読書感想「鈴木ごっこ/木下半太」
この前、本屋さんに寄った時、
タイトルが面白そうだったので買って読みました。
鈴木ごっこ (幻冬舎文庫) | 木下 半太 |本 | 通販 | Amazon
※なるべくネタバレしないように書きます!
帯に「ラスト7行の恐怖」なんて書いてあったのですが
そういうのは期待しすぎると拍子抜けなので、あまり気にせず。
あらすじとしては
多額の借金を負った4名が、借金を帳消しにする条件として
「1年間、鈴木として生活すること」を提示される。
生活の中で新たな指令があったり、鈴木家内でのトラブルが起きる...
といった感じでしょうか。
木下半太さんの作品は初めて読んだのですが
会話文主体でとても読みやすく、この本自体も2時間程度で読み終わりました。
中身も大事ですが、「読み進められる」ってことも本を読む楽しさに影響しますよね。
読み終わっての感想ですが、
意味ありげな展開がちょくちょくあるので
「こういうオチがあるのでは...」といくつか勘ぐりましたが
そのすべてを裏切られました。
帯であおるほどではなかったかもしれませんがそれなりに面白かったです。
個人的な意見としては
家族として仲を深めていくようなシーンがもっとあった方が
ラストの衝撃は大きくなったのではないか、と思っています。
あと、すごく読みやすかったのでもっと長くなってでも
もう少しゆったりした時間経過で進んでほしかったなと思っています。
と、いろいろ言いましたが、
近年読んだ中でもかなり読みやすかったので
「読書は苦手かも、」という方にはおすすめです。
それと、木下半太さんの作品をもっと読んでみたくなったので
読み終わった翌日にもう1冊、別の作品を買ってきました。
そっちはまだ読んでいないので
読み終わったころにでも感想を書いてみようと思います。